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自由と教養 [雑感]

アメリカ大統領選挙の大混乱が伝えられている。
民主主義はいいものだ、自由はいいものだ、と、教わってきたし、そうだとずっと思ってきたけど、その行き着く先があの混乱と対立だろうかと思ってしまう。そんな面はある。
でも、問題はそこだろうか。
あり得ないような扇動をする指導者に、熱狂する支持者がいる。
場合によっては、他方も熱狂的に別の話を信じていたりする。
客観的な言葉を聞かないで、自分が信じたい言葉だけを聞こうとする。
真実の価値を軽んじているということではないかと思う。
学問が軽んじられる事とも通じてくる。学問は正義やコストの問題ではなく真実の追究だ(このことは別の方向に広がる問題なので詳細は省く)。
情報が多すぎて、どこに真実があるか見えなくなっているのではないか。
情報をどう判断するか、リテラシーが追いつかない事態が多くなっているように見受けられる。
リテラシーを涵養するのは雑多な情報などではなく、基本的な教養であるはずだと思う。
教育格差を放置し、十分な教養を身につける機会を得られなかった人たちが増えると、あの混乱につながってしまうのではと危惧する。
さらに利己的な政治のたちが悪いのは、その人たちからこそ支持を得やすいというところだ。
あの混乱と対立は、単に民主主義の帰結というよりは、教養軽視の行き着く先だったのではないかとふと思った。

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