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「来日公演中止」の報に思ったこと。

政治が絡む発言はするまい……と(最近わりと)思っていたのですが、

「中国西南秘境の声 雲南省プーアル少数民族歌舞来日公演」が中止になった
http://www.toho-shoten.co.jp/toho/saiji12-041.html

とのお知らせを見て、思い出したことなどを、少し。

中国の少数民族の知人がいます。
今回話題にするのは、中国政府による民族分類では「チベット族」ですが、チベット語ではない、少数派言語を話すエスニックグループの人たちです。

その一人に、息子が日本との交易をやってるんだよ、というおばさんがいます。

その縁で、家族で日本へ行こうと、申請をした。
ところが、なぜだか知らないけど、政府がパスポートを発行してくれない。
日本行きは、いまだに実現しないの。

そんな話をしてくれました。

一方、別の一人は、息子が歌舞団の団員、プロのダンサーです。
「日本にも行ったことがあるんだよ」と紹介してくれました。日本での公演に参加したとのこと。
「街がきれいだった。革靴で外を一日歩いても、磨かなくてよかったんだ」
息子さんは、きっと自由時間など無かったでしょうけど、何年か前に一度だけ行った日本の印象を、目を輝かせながら語ってくれました。

今回、順調に事が運んでいたら、パスポートを手にして国外へ出る体験をできたであろう人たちのこと、
同様の恣意的な行政で希望が叶わなかった人たちのこと、など、思うほどに残念です。

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